仕事をすぐに退職してしまうと逃げ癖がつく

仕事

4月は就職、転職、そして退職の季節ですね。

ここ数年、4月のニュースは退職代行のトピックが多い気がします。

入って数日で会社を辞めてしまう、退職することを自分では言わず、サービスを使って退職する。

それを、私は別に悪いとは言いません。

実際に私も数日で仕事(アルバイト)を辞めたことがあります。

その時は退職代行サービスなどなかったので、上司に言う時に「伝えるの嫌だな〜」と思っていました。

そういったサービスに対して需要があるから存在しているのでしょう。

以前より簡単に仕事を辞められるようになりました。

しかし、私自身が何度も転職しているから言えるのですが、仕事をすぐに辞めてしまうと逃げ癖がついてしまいます。

逃げ癖は負のループになる

仕事を辞めるのは何かしらの理由があると思います。

会社での人間関係が上手くいかなかった。

会社に入る前の説明と入った後では業務内容や給料、残業の有無が違った。

上司を見ていると、将来も自分がそうなることに不安を感じた。

お客さんの対応や電話を出ることにナーバスになってしまった。

会社の体質や雰囲気が合わなかった。

など、理由は色々あると思います。

それで、仕事を辞めて、また次の仕事に移ることになります。

次の仕事は十分に調べたし大丈夫だろうと思って、働いてみてもまたその会社の嫌なところが見えてきてまた辞めることになります。

これを繰り返すと、逃げ癖がつくことになります。

逃げ癖がつくと厄介なことがたくさんあります。

まず、仕事が続かないのでお金に困るようになります。

基本的に会社は働いていれば、毎月給料がもらえるかと思います。

これを数日で辞めて、無職期間が長引けば当然ですがお金がなくなっていきます。

次に何もスキルや経験が積めないことがあります。

仕事を覚えるにはある程度の時間がかかります。

優秀な人はすぐに覚えたり出来てしまうかもしれませんが、一通りの仕事ができるようになるまで数年かかるのかもしれません。

その会社でスキルや経験、資格を取得して転職すれば、次の会社でもこれまでやってきたことを活かすことが出来て活躍することができます。

しかし、自分のレベルが0のまま他に移っても、また最初からなので大変です。

あとは人間関係でしょうか。

退職理由や転職理由に一番多いのが人間関係です。

どんな仕事でも人間関係は切っても切り離せません。

どの職場でも合わない人間は必ずと言っていいほどいます。

あなたがいくらコミュニケーションが上手くなったとしても合わない人はいます。

なので、仕事の人間関係は割り切ってしまうことが大事です。

相手は自分の思うようにはなりません。

その人の考えや生き方があります。

他人が自分の思うようになるという考えはなくしていきましょう。

人間関係についてはこちら

逃げ癖は回避性パーソナリティ症?

回避性パーソナリティ症と言うのを聞いたことはあるでしょうか。

回避性パーソナリティ症というのは、

回避性パーソナリティ症(avoidant personality disorder)は,拒絶,批判,または屈辱を受けるリスクを伴う社会的状況または交流を回避することを特徴とする

引用: https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/08-精神疾患/パーソナリティ症/回避性パーソナリティ症-avpd

仕事の上では、会社の人やお客さんなど様々な人と関わる機会があると思います。

その中で会議をしたり、人前で発言したり、同僚と会話をしたりと社会的な交流があります。

その社会的な交流を避けることがこの症状の特徴とも言えます。

原因は失敗を恐れ、周りの目を過度に気にしてしまったり、人から嫌われているのではないかと思ったり、批判や拒絶を恐れている状態です。

また、過去の経験や成長過程に原因がある場合もあります。

親や周りの人から拒絶、否定を受けてきた、人前で恥をかく経験をしたなど、それが強く自分の中に残ると、他者との交流や恥をかく場面などを恐れ避ける、逃げる行動をしていきます。

逃げると自分に対する否定や自信喪失により、また逃げてしまうという状況になります。

自分を否定していると人前で発言することを避けたり、何か新しいことをすることに躊躇いが出て、やりたいこともできないことになります。

新しいことや、危険と感じることを避けるため限定的な生活を送りがちとなります。

こういったことが、就いた仕事に対しても恐怖を感じている可能性が多くあります。

解決するには

仕事上での回避グセを治すには、自分が嫌だなと感じることを乗り越えることです。

小さなことでもいいので、それを乗り越えていくと自信が出てきます。

会社に行くことが出来た→成功

同僚に挨拶をすることが出来た→成功

電話をとることが出来た→成功

些細なことだと思うかもしれませんが、これらの積み上げが自信になっていきます。

まずは、スモールステップで出来ることを増やしていくことです。

最初は気楽に考えましょう。

一度就職した会社に一生いる必要はありません。

時代と共に終身雇用は崩れていますし、仕事だけが人生ではありません。

その仕事があなたにとって、無駄と感じているとしたら早く転職をしたほうがいい場合もあります。

しかし、仕事は1日のうち大半の時間を費やすことでもあるので重要なことに変わりはありません。

なのですぐに辞めたくなったとしても自分がその仕事で出来ることはないか?身につけられるスキルはないか?と探ることは大事です。

あのスキルを身につけるまでは辞めない、他には3年間は辞めない(3年がキツければ2年でも1年でもいい)と自分の中で期間を決める。

その代わり、その決めた期間は辞めないことが重要です。

その期間の中で、スキルや経験を身につける。

更に言えば、その身につけたことを人に教えられるレベルまで持っていくことが出来ると良いです。

また、仕事は自分のためにやる側面もありますが、他の人のためにやる側面があります。

この他の人のためにやるという考えがないと、ひとりよがりになってしまいます。

例えば、

周りの人の役に立つ。

お客さんが助かるようなサービスや商品を提供する。

自分の仕事に責任を持つ。

これらの視点がなかったり、行動をしないと会社もあなたを雇うことはありません。

まずは出来ることからでいいので、少しずつ前進していきましょう。

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