あがり症や社交不安(対人恐怖)を持っている人は他人にどう思われているかを異常に気にする傾向にあります。
異常に気にするため、人と関わることを避けたり、さらにひどくなると家から出ることも出来なくなってしまいます。
しかし、なぜそこまで人の目を気にするのでしょうか?
他人からの拒否・拒絶
他人の目が気になるのは、他人からの拒否や拒絶を恐れていると言えます。
しかも、強烈に恐れています。
恐れるようになった原因は人それぞれあると思いますが
例えば、小さい時から親に何をするにしても否定の言葉をかけられたり
学生時代にいじめられたり、怖い先輩に気をつかったりしていると
なかなか、本来の自分を出すことが難しくなっていきます。
自分自身でいるというよりも、周りから否定されないように意識したり、変だと思われていないか考えたり、舐められないようにしようとか、完璧でなければいけないといった思考になっていきます。
本来は自分のことをどう思うかは、自分自身で判断することですが
過度に人の目を気にすると、自分が自分をどう思うのではなく、他人に自分がどのような人間かを判断してもらうといった状況になります。
周りの人たちが審査員、審判になってしまうのです。
拒否・拒絶は恐怖そのもの
人目を気にする人は他人からの拒否・拒絶を◯ぬほど恐れます。
無意識が拒否・拒絶を恐れるので、そうならないために全力で人目を気にするようになります。
人目を気にしない人は人にどう見られるかなんて、気にしません。
人目を気にする人は人からどう見られるかに興味を持っているとも言えます。
それは長年の染みついた心の習慣になっているので、それをすぐに無くすのは難しいです。
しかし、その心の習慣、感じ方を変化すると人目も気にならなくなっていきます。
受容、自尊心の回復
先ほど、周りの人達が審査員・審判になると言いましたが
他人があなたはこういった人と言えば、あなたはその言葉を鵜呑みにしていませんか?
他人の言葉をそのまま受け止めてしまうのは、自尊心が低いからです。
自尊心が低い状態だと、自分自身を認めることが出来なく、他人の言葉に左右されます。
なので、まずは自分は自分でいいと認めることが重要です。
これまで色んな人達から否定的なことを言われてきたかもしれませんが、あなたはあなたでいいのです。
欠点がいっぱいあるとか、仕事が出来ないとか、お金がないとか、異性にモテないとか、気になることは色々あるのかもしれません。
それでもあなたはあなたです。まずは自分を認めることから始めましょう。完璧を目指しても完璧にはなれないです。上には上がいますから。
周りと比べてしまうのも自尊心の低下につながるのでやめましょう。比べるのであれば以前のあなたと比べるようにしましょう。
以前と比べて、どのように変化したかまたは成長したかと自分自身と比べるのは大丈夫です。
人と比べるのは幸せが逃げていきます。
本来あなたはちゃんと自尊心を持っていました。しかし人から(親からのケースが多い)否定的な言葉や拒絶を示す態度をとられ、あなたはいつの間にか自尊心を失ってしまいました。
しかし、あなたは自分自身を認めることが出来ました。なので自尊心は本来の状態に戻りました。
自尊心が通常の状態に戻れば、過度に人目を気にすることはなくなります。というか意識することを忘れます。
緊張する要因には他人の目が気になるというものはとても大きいです。これが薄らいでいけば自然と緊張することもなくなっていきます。
周りの人達は敵ではない
これまで色んな人達から否定的な言葉を言われたり、拒絶をする態度を取られたりすると人と関わることを避けるようになってきたのではないでしょうか。
そういった状態になると周りの人達が敵のように見えてしまいます。
しかし、よく考えると全員があなたを否定するということはないでしょう。もし全員敵だと思っていたらそれは妄想です。
あなたの味方の人や肯定的な人や助けてくれる人がいるかと思います。
なので、周りの人は敵ではなく、味方であるとあなたの周りに対する見方を変えていきましょう。
そうすることにより、人とのつながりを感じることができるようになっていきます。
人とのつながりを感じると安心を感じるようになります。安心を感じれば人と関わることが自然と怖くなくなります。
人とのつながりは生きていくうえで欠かせません。
それは幸せにつながりますので、コミュニケーションをとることや人とのつながりを意識していきましょう。