人前で字を書く時に震えてしまう。
不安症の人やあがり症の人に見られる症状です。
症状の特徴としては人に見られている状態で字を書くと震えてしまうことです。
多くは手が震えることが多いと思いますが、人によっては首や足が震えたりします。
人に見られていない状態でも震えるのは違う症状(ジストニア、パーキンソン病、本態性振戦)です。
この症状の辛い所は震えているところを人に見られることです。
緊張が相手に伝わって恥ずかしい、変な人と思われているんじゃないか、震えてカッコ悪い、
など、見ている人に対して恥のような感情を持つことが特徴です。
なぜ震えるのか
その根底には対人恐怖があります。
対人恐怖=対人緊張です。
緊張するのは、恥の意識であったり、思考の癖、昔のトラウマなどがあげられます。
それらは、これまでの人間関係から形成されてきたものです。
その形成してきたものから、今の思考・感情が出てくるのです。
これらは人を介して生じるものなので、人に見られることを意識することにより震えが出てきます。
人に見られてなければ震えないと思います。
相手の人は何を考えているのかとあてもないことを考え始め、意識が自分に向かうほど震えが出てきます。
あと、人によく見られたいという感情もあったりします。
人によく見られたいという感情ですが、もしそのような感情がないのであれば、震えようが震えまいが何とも思わないはずです。
もし気にするようでしたら、人に自分はどのように見られているかを気にしていることになります。
多少はどのように見られるかを気にするかはありますが、過剰に気にし過ぎるのがこの症状につながっていきます。
また、身体の調子によっても震えが出てくることがあります。
カフェインを摂取すると震えが出やすくなります。
カフェインには興奮作用があるためです。
当てはまるかたはカフェインは控えたほうがいいかもしれません。
次に寝不足です。寝不足の状態も身体が本調子ではないため、人によっては震えが出る場合があります。
震えるに限らず、健康のためにも適度な睡眠はとりたいものです。
克服するには
人前で字を書く時に震えるようになってしまうと、震えてしまう自分に対して自信がなくなってしまいます。
そうなると、人前で字を書く場面を避けるようになります。
しかし、社会生活を送っていると案外人前で字を書く場面というのは多くあります。
人前で字を書く時に震える→そういった場面を避ける→生きづらくなる
という負のループに入ってしまいます。
あまりにも症状がひどい場合は心療内科や精神科に行ったほうがいいかもしれません。
お薬が処方されるので、人前で字を書く前に頓服としてのむという対策がとれます。
お薬を服用することにより、人前で字を書く時に震えないようになります。
そうすると、自信が出てくるので
人前で字を書く時に震えない→人前で字を書くことを避けなくなる→生きづらさの解消
となり、負のループから抜け出すことができます。
しかし、お薬は対処療法なので根本的に克服するには自分自身の意識を変えていくしかありません。
服薬をして負のループから抜け出しつつ、意識を変えていけば
お薬なしでも大丈夫な状態になっていきます。
まとめ
基本的に震えは対象に恐怖を感じている場合に起こる生理反応です。
しかし、震えたところで現代社会では◯ぬことはありません。ですから安心してください。
考え過ぎるより、開き直ることでこの症状は解消されていきます。