心と身体は密接につながって関係しています。
精神的な問題を抱えていますと、身体の調子も悪くなっていきます。
同様に身体の調子が悪いと心の調子も悪くなっていきます。
身体の調子を疎かにしていないか
メンタルヘルスに問題を持っている人は、心だけにフォーカスを当てることが多いです。
心の状態が良くなれば、メンタルの問題は解決すると思っている人はとても多いです。
しかし、心だけにフォーカスしていても心の問題は解決しません。
それはなぜか?
心と身体というのは密接に関係しているからです。
身体が健康でなければ、心の問題が起きることは多くあります。
例えば、ずっと寝不足であれば身体の状態は悪くなっていきます。
夜に眠れなくなり、昼過ぎまで寝てしまい昼夜逆転してしまう。
そうすると、生活習慣は乱れ、生体リズムが狂います。
メンタルが弱い人に多い傾向として、身体が弱いところがあります。
逆にメンタルが強い人は身体も強いです。
例を挙げると、大谷翔平選手は生まれ持ったフィジカルが凄まじいものがありますが、彼の日々の努力で強い肉体が出来上がりました。
彼を見ているとメンタルもとても強いことがわかると思います。
そこにはあの日々のトレーニングで作り上げられた身体が密接に関係しているはずです。
大谷選手はあまりに凄すぎて、一般人にはあまり参考にならないかもしれませんが、
身体を鍛え、強くしていけばいくほど、メンタルも強くなっていきます。
男性でしたら、手っ取り早く自信を手に入れたければ、筋トレをしろとよく聞くと思います。
なので、メンタルを鍛えるには運動や筋トレは欠かせないでしょう。
他には、栄養状態が良くないと、身体の調子が悪くなり不健康になります。
偏った食事であると、必要な栄養群が不足していきます。
ビタミン群などは特に不足しがちなので、意識して摂取する必要があります。
油物を多く摂取したり、コンビニ弁当ばかりで太ってしまうが、必要な栄養は不足しているというおかしな状態にもなりえます。
必要な栄養が不足するとどうなるかというと、脳に栄養がいきわたらなくなります。
実は心の問題というのは脳機能の問題でもあります。
脳に栄養がしっかり行きわたらなくなるため、脳機能に異常をきたします。
食事が偏る→身体の調子が悪くなる→脳まで栄養が行きわたらなくなる→脳機能に異常をきたす=心の問題
こういった一連の流れがあります。
ですので、心だけにフォーカスしていても心の問題は消えないのです。
生活リズムを整える
精神科病院にはデイケアというものが併設されていることが多いです。
デイケアではプログラムが組まれており、カラオケやゲーム、グループで行う活動などがあります。
毎日行くのか、定期的に行くかは利用者によって違いますが、デイケアの主な目的は生活リズムを整えることにあります。
生活リズムが整えば身体の調子が良くなっていきます。
心と身体はつながっていますから、そうすると、身体の調子が良くなれば心の調子も自然と良くなっていくのです。
身体にフォーカスすることも大事
これまで心だけにアプローチしてきたかたには、考え方を変えるきっかけになるかもしれません。
夜に眠れない方は身体が疲れてないか、交感神経が優位になっているかもしれません。理想は日中にしっかり活動し、夜はぐっすり眠ることです。
栄養が不足している場合は栄養がしっかりした食事をとることです。もしそれが難しかったらサプリメントを摂取することもありです。食事プラスサプリメントで不足している栄養素を補っていくのがいいと思います。
まずは自分の身体の調子を聞いてあげてください。もしかしたらこれまで無理をしたりして身体の声を聞いていないと身体の不調に気がつかなかったことだと思います。
自分の身体の声を聞き、優しくいたわることはとても大切です。